雑記

催事を終えて

春も本番、あいにくと今日は曇りがちなお天気ですが、晴れた日には爽やかで気持ちのいい季節になりました。先日までの4月15日、16日の催事「目白コレクション2017春」には大変多くのお客様にご来場いただきましてまことにありがとうございました。多くの骨董古美術の催事があるなか、とてもコアなファンがついて下さっているようでわざわざ遠くから上京された方もおられました。私自身もいろんなお客様とお話が出来て、愉しく商いをさせて頂きました。

この古美術業界も不景気だとか、いろんなことで元気のなかった時期が長いことありました。もちろんまったく変わらない人たちも多くいらっしゃるのは事実ではありますが・・。また中国人のバイヤーが日本での催事に台頭して、業者もみな中国人ばかりに目が向いているというようなこともありました。

このこと自体は悪いことではありませんが、日本の美術をないがしろにしていてはますますファンが離れていってしまう状況を招きます。やはり地道に新しいファンが増えるような活動を我々がしていかなくてはいけない。それには全くご存知なかった方にもアピールするような魅力のある企画展や展覧会、それらも含めたトータルな広報活動をすることが重要なのだと思います。

そしてこの目白コレクションでは、自信を持ってお勧めしたいと思うお品をご覧頂いて、素直に感動してお買い上げ頂くお客様に多く出会えました。自分の商売として成り立つことはもちろんありがたいことではありますが、それ以上に愉しいお品の感動を共有できたということが何よりもうれしいことでありました。

自分の好きなものをいいですよ~とお勧めするしか自分にはやはり出来ませんので、これからも地道に細く長くコツコツとこの商売を続けていこうと思います。人間は変化していく生き物ですから、今までまったく触らなかったものが好きになるかもしれません。そんな変化もまた自分の愉しみ、今年は初めての催事に出たこともあり、いろんなことに挑戦していこうと思っております。

6月には新潮社主催の「青花の会 骨董祭 2017」に出店いたします。こちらも初めて参加するイベントで今からどんな会になるのかドキドキしております。これからまたあちこちと歩き回って愉しいものを探してこようと思いますのでどうぞご期待ください。

青花の会の詳細はこちらのページからどうぞご覧ください。→http://www.kogei-seika.jp/seikafes/2017.html

展覧会]2017年4月18日