雑記

人間万事塞翁が馬

暖かい春の陽ざしがとても気持ちのいい季節ですね。若葉が萌え上がる季節は、陽が伸びたこともありどこかへ出かけたくなりますな。我々の業界も春にはイベントや交換会も大会というある種お祭り的なオークションがあり、様々に賑わっております。

さて先日の目白コレクションの催事が終わってホッとして気が抜けている私ですが、この商売なにしろ仕入れが命でありますから、売れたとしてもあまりのんびりはしていられません。次の催事の為にも一生懸命また走り回って愉しいものを探さなければいけないリアル自転車操業であります。面白いものが見つかれば黙っていてもお客様の方から欲しいとおっしゃって頂けるありがたいお仕事ですから、なおさら愉しいものを探さなきゃいけない。もちろんそれがまた愉しくもあるわけですが、当然波があります。

見つからない、買えないという状態が続くかと思いきゃ、お金のやりくりが大変なくらい続けて買えることがあったりします。私も諸先輩に比べてはまだまだ駆け出しではありますが、それでも約20年この商売をやってきました。いいときもあれば、最低最悪の状態が続くこともありました。この波の底辺の時にふてくされたりひねくれたりしていては状況は好転しないというのがようやくいい歳をしてわかってきました。

目の前の出来事に一喜一憂していてはなかなかにシンドイ。いい心持をキープするには、いい時には調子に乗らず悪い時にはクサらずに淡々とこなしていくことです。何がいいことに繋がり、何が悪いことに繋がるのかは運しだい。ですから人間に出来ることは愉しくやっていくことじゃないでしょうか。愉しめればおのずと力が入り一生懸命になっていくもの、そんなことがふてくされたりひねくれたりした末に体得した心得のようなものです。

あまり偉そうなことは云えませんが、のんびり無理なく一生懸命にやりましょう。そう、陽ざしが気持ちよさそうなこいつらのように。
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日常]2017年4月28日