雑記

みちのく紀行・その2

 いよいよ今年も最終月、師走になりました。月日の経つのは本当に早いもの、忙しさにかまけているといけませんな、お互い今年の仕事は今年のうちに済ませましょう。

 さて前回の続き、みちのく紀行ですが、かねて行ってみたかった多賀城廃寺跡を訪ねてきました。多賀城は8世紀頃に作られた今で云う県庁と警察を兼ねたようなもの、ほぼ同時期に少し離れた場所に寺院も建立されました。その奈良から平安にかけての国衙や寺院の瓦は昔から文人に好まれ、発掘されたそれを硯に仕立てたものを時々見かけます。美しい文様の軒丸瓦、軒平は重弧文ですが
カリッとした固い焼成のものが多いですね。

 これらを生み出したみちのくに花開いた仏教文化、都で作られたものと違ってどこか武骨で力強い感覚があります。蝦夷(えみし)と呼ばれた彼の地の豪族たちと中央政庁の戦いのなか、ここ多賀城は最前線基地だったのでしょうが、そんな厳しい環境が生み出した産物だったのかもしれません。
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今は公園のようになって憩いの場のようになっていますが、礎石だけは残っていて往時を偲ばせてくれます。すぐ近くには東北歴史博物館もありますので、皆さんも機会があったらお訪ねになってみては如何でしょう。IMG_0687IMG_0689

旅行]2013年12月2日