雑記

秋の花を活けませんか

 涼しくなってきましたね、高原や山間部にお住まいならばもう朝などストーブを焚いているといった方も多いのではないでしょうか。そこはかとなくもの寂しい季節ではありますが、それだけにまた夕方の飲み屋さんの灯りが恋しくありがたい季節でもあります。まあわたしの場合、一年中そんなことを云っとるわけですが・・。でも美味いものが増えてお店で注文するのも悩ましく楽しいですね、ついつい酒量も増えてしまうというものです。

 さて秋は美しい野花が咲き誇る季節でもあります。弊店でもひさしぶりに壺に秋草を活けてみました。教わったこともなく、全くの我流の投げ入れですが、それはそれ、自分たちで愉しむのにさして都合もわるくなかろうと、飾っています。花は竜胆に吾亦紅、あともうひとつは名前を失念してしまいました。花器は鎌倉時代の越前古窯の壺。口縁のない欠け壺ですが、それだけにまた花器にはちょうどお誂えむきでしょうか。

 まだまだいっぱいきれいなものが咲いていますよ、桔梗や鶏頭、ススキに菊、もっともっと身近に花を感じて頂きたいなと思っています。古陶磁はそんな花をしっかりと受け止めてくれる度量があります。

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日常]2013年9月24日