雑記

散歩の日々

お久しぶりでございます。いや~寒いですねぇ。冬だから2月だからあたりまえではありますが・・。それでも雪が少なかったり沖縄がどえらい低温で魚が仮死状態になったりと、何が何だかよくわからん気候で、温暖化なんでしょうか、自分でこんな電力を消費しといてあんまり大きなことは云えないんですが、自然がこれ以上壊れていかないことを切に望みます。

さて自営業の特権、わりと時間に融通が利くおかげでタイトル通り散歩の日々であるわけで、いつもは自宅のある国分寺公園や武蔵国分寺跡なぞてくてく歩いております。でもたまに車でほんのちょっとだけ出かけて美術館のある公園や、ほんの小さな資料館を観に行ってその近辺を散歩するというのもまた愉しいものです。

今日は国分寺から車で30分弱、京王線は多摩センターにある東京都埋蔵文化財センターに行ってきました。サンリオピューロランドでおなじみのここは週末は家族連れでにぎわうのかもしれませんが、こちとら平日のてきとーな時間帯に行ってますので本当に静かなところ、その駅のそばに件の建物はありました。

ここは各時代の考古遺物が出ているものの、一番面白いのは縄文早期から中期頃の土器類でしょうか。特に中期は勝坂様式と加曾利様式の優品が出土していてなかなか見事な装飾のものがありました。常設展示はそれほど大きくはないんですがいい土偶なども展示してあり興味深いものです。

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これは常設展示の様子

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入り口にある蛇の装飾が施されている土器

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長野県茅野市の尖石遺跡出土の縄文のビーナスにのっかって多摩のビーナスと名付けられておりました

特別に収蔵室もガラス越しではありますが覗くことができます。こんな感じ。
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調査報告書などが置いてある図書コーナーでひとしきり資料を漁ったあとは、さして広くもないんですが縄文時代の住居跡復元した縄文公園に行ってみます。

復元された住居がこんな感じ。
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他にお客さんもいない貸し切り状態、そりゃそうでしょうね、北風がびゅんびゅん吹くこんな寒い日にこんな公園に来る方がどうかしとるわけで、あまりの寒さに鼻水たらしながら早々に帰ってきました。

東京国立博物館の平成館で開催される立派な展覧会は押すな押すなの大盛況で、それはそれで大変けっこうではあると思いますが、肩書が立派なものだけが美しいわけじゃない、というのをもっと理解してもらえたらこんな小さな資料館にもお客さんがもっとくるのにな、とちょっと思ったしだいであります。

日常]2016年2月10日