雑記

遅まきながら観てきた「キャデラックレコード」

さぼりながら何とか続いているブログですが、がんばって書いていきたいと思ってます。みなさまお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

骨董商売も日々、たのしく、また苦しく、でもやっぱり離れがたい魅力ある道を毎日歩いておりますが、きょうはしばしの休息。家でゆっくり寝ていたいと思っ ていたんですが、ネットをだらだらと見ているうちに、以前から観たかったけれど忙しさにかまけてそのまま見過ごしていた映画「キャデラックレコード」のことが出ていて、あとわずかで公開終了とのこと、急遽そいつを恵比寿ガーデンシネマに観にいきました。

実話のエピソードを中心に構成されたこの映画、音楽が全編にわたって流れ続けてやたらかっこいい!ギターを弾いているシーンはやたらボリュームがデカくて、マディ・ウォータースを演じてい るジェフリー・ライトが似ているとかいないとかはどうでもよくなって、とにかくその空気感がガツッと伝わってきてなかなかいいんでないのという感じでし た。エタ・ジェイムスはビヨンセがやってるんですが、歌がウメぇ~…。特に「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」を泣きながら歌うシーンはかなりいい ですね。一線を越えそうになったりしたレナードとの別れ(レーベルを手放すことになり共に仕事することがなくなる。)を「あなたが去っていくのを見なけりゃならないのなら、あたしは盲目になりたい」という歌詞にのせて嘆き歌いあげるのですが、歌唱力を堪能できます。

マディが息子のように可愛がっていたリトル・ウォーターが後年、酒と麻薬で身をもちくずし、金にからむトラブルで殺されてしまうんですが、最後にマディの家にたどりついて息を引き取るシーンはグッときて泣けますね。

いろいろ見所はあるんですがこの映画で一番かっこいいひとはまちがいなくハウリン・ウルフです。何故かっこいいかは実際、映画館で大音量で観てみるのがいちばんかと思います。

わたしが映画レヴューもどきをかくのもおこがましいですが、好きな音楽ジャンルの映画だったのでとにかく書いてみました。みなさんもあとわずかですがご覧になったらいかがですか。

明日からまた骨董商売に身をいれて、成功してキャデラックに乗りてぇー、てか?どっちかつーとハウリン・ウルフの自力で買ったと自慢していたぼろトラックがわたしに似つかわしいです…。

映画/ライブ]2009年9月29日