雑記

残暑お見舞い申し上げます。

世間様はどなたさんもみなお盆休みの真っ最中かと思います。かく云う私も半強制的に夏休みということになりましょうか。自分自身が頑張っても相手方がみんなお休みモードなわけで、ひとり頑張ってもなかなか難しいので、毎年この季節は自動的に夏休みということになります。

今日あたりは普通の夏日ではありますが、梅雨明けしてからやたら雨が多くて空梅雨と冷夏では農家の方々の収穫への影響が心配されますね。夏は夏らしくきっちりと暑くならないと商売が厳しい、海の家など経営されておられる方など顕著に影響が現れますからね~。私などは夜寝る時にエアコンを利用しなくてすむので涼しくていいな~なんてのんびり思うだけなのですが、極端なのは勘弁してもらいたいのですがやはり夏は暑い方がいいでしょうね。

今年も夏が終われば年末の仕事も頭に入れなければいけない季節、なかなかせわしなく毎年毎年早いものだな~と歳をとる毎に思います。若いころと違ってもう自分に許された時間は長くはないのだから、精いっぱい仕事に打ち込まないといけませんね。と云ってもそれほどたいしたことが出来る訳でもないのです。自分に今できることは、とにかく愉しいと思えるお品を1点でも多く皆さんにご紹介して愉しい時間を過ごす、これだけのこと。

先日お客様がいらしてくださり、やや遅い時間でもあったのでお酒をご一緒させて頂いたのですが、もっと自分の眼に自信を持って面白いモノを頑張って仕入れしてこい!と励ましのお言葉を頂きました。半分はお褒めのお言葉、そして後の半分は檄を飛ばすお言葉と解釈しておりました。現状に満足せず更なる高みを目指すことも大事、それと同時に今ある古童独自の視点にもっと自信を持っていいのだということなのじゃないかと思っています。

お客様にモノを買って頂く商売ではありますが、それ以上に私の眼を買って頂く商売でもありますので、お言葉を励みにもっともっと頑張らないといけないなと襟を正した次第です。という事はつまりは愉しいものを探して愉しい時間を過ごすことになるのでしょう。

相変わらずいろんなところをウロチョロ、あちこち首を突っ込んで面白いモノ、ことを探す旅は今年も、そして来年も、その先もずっと続くのであります。亀の歩みではありますが笑って見守って頂ければ幸いです。

日常]2017年8月13日

梅雨の晴れ間に

梅雨のうっとうしい季節ではありますが、今だ長雨にはならずわりかし過ごしやすい陽気が続いていますね。このままだとまたダムの干上がり、水不足となかなか上手くいかない天候ではありますね。関東がそうでも西日本や、特に沖縄などはかつてないほどの大雨で、河川の泥が海に流れ込み、名産海ブドウにも被害が出ているという状況。神さまのなさることではありますが、その神さまを怒らせるようなことをしているのは我々人間でありますから、慎まないといけないと思うのですがさてどうなることやら。

毎年のことですが、観測史上初めてだとか、かつて例がないほど、だとか本当によく聞かれる言葉ですね。こんなに毎年史上初めてが続くとどうなってしまうんだろうと不安になりますね。それに毎年尋常でない夏の暑さ、これも最高気温の更新が続いていて、もう今年辺り摂氏41~42度くらいになっちゃうんじゃないかと思うくらいです。

我々の商っている骨董、古美術の世界は先祖が永い年月伝えたものに光を当て、再評価して次世代に伝えていくもの。ですからその伝えられてきた長年の環境が僅か数十年で変化してしまうことの怖さ、それをより感じてしまうのは私だけではないと思います。

遠い未来のことより目先のことが大事とばかり長年やってきた結果がこのていたらく、そしてこの状況が未来永劫続くと思い込む人間の傲慢さ、これにいつか天罰が下るような気がしてなりません。こうしてパソコンを利用し携帯電話を掛け、灯りをともし続ける自分もその罪深い人のひとりであるわけですが・・。

なるべく我慢することというのは昨今の熱中症などもあり難しいことですが、それでもむかしの暮らしに想いを馳せることが少しでも化石燃料の消費に繋がらないことになるのでは、とエアコンなどはセーブしているつもりです。個人の出来ることなど僅かですが、その個人の蓄積で国家が成り立つのならば国任せ、行政任せ、他人任せではなく、自分自身が率先してその意識を持っていなければならないのではないでしょうか。

偉そうなことを云うつもりは毛頭ないのですが、梅雨の晴れ間にちょっと考えてみたことを共感してくださるかたがおられたら、この戯言も少しは意味があるのかなと考えています。来年も庭でキレイな花を愛でたいと思うこの頃です。

日常]2017年6月22日

人間万事塞翁が馬

暖かい春の陽ざしがとても気持ちのいい季節ですね。若葉が萌え上がる季節は、陽が伸びたこともありどこかへ出かけたくなりますな。我々の業界も春にはイベントや交換会も大会というある種お祭り的なオークションがあり、様々に賑わっております。

さて先日の目白コレクションの催事が終わってホッとして気が抜けている私ですが、この商売なにしろ仕入れが命でありますから、売れたとしてもあまりのんびりはしていられません。次の催事の為にも一生懸命また走り回って愉しいものを探さなければいけないリアル自転車操業であります。面白いものが見つかれば黙っていてもお客様の方から欲しいとおっしゃって頂けるありがたいお仕事ですから、なおさら愉しいものを探さなきゃいけない。もちろんそれがまた愉しくもあるわけですが、当然波があります。

見つからない、買えないという状態が続くかと思いきゃ、お金のやりくりが大変なくらい続けて買えることがあったりします。私も諸先輩に比べてはまだまだ駆け出しではありますが、それでも約20年この商売をやってきました。いいときもあれば、最低最悪の状態が続くこともありました。この波の底辺の時にふてくされたりひねくれたりしていては状況は好転しないというのがようやくいい歳をしてわかってきました。

目の前の出来事に一喜一憂していてはなかなかにシンドイ。いい心持をキープするには、いい時には調子に乗らず悪い時にはクサらずに淡々とこなしていくことです。何がいいことに繋がり、何が悪いことに繋がるのかは運しだい。ですから人間に出来ることは愉しくやっていくことじゃないでしょうか。愉しめればおのずと力が入り一生懸命になっていくもの、そんなことがふてくされたりひねくれたりした末に体得した心得のようなものです。

あまり偉そうなことは云えませんが、のんびり無理なく一生懸命にやりましょう。そう、陽ざしが気持ちよさそうなこいつらのように。
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日常]2017年4月28日

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