雑記

よくぞやってきてくれました。ジョニーウィンター師匠

皆様お元気ですか?カラ元気でもなんでもとにかく明るく前向きにパッと行きましょうよ、ね…。頑張っていけばいいこともありますよ。なんて偉そうに云う立場でもないですが…。少なくともわたくしは、日々もがきながら生きております。

さてこんなときこそ好きな音楽でリフレッシュしたいもんで、行ってきましたよ、ジョニーウィンター師匠。百万ドルのギタリスト、テキサスのブルース鬼軍曹、その白人なのに骨の髄まで黒人っぽいブルース、ロックンロールのギタープレイに<く~かっこいいいいいいいいいいい~>と唸らされてきました。76年のライヴアルバム「captured live」は特によく聴いたアルバムです。またマディ・ウォーターズをリスペクトし、彼のアルバム「hard again」をプロデュースしたり、一緒にライヴを行ったりと、伝説的なブルースの巨人との仕事はとてもエキサイティングでした。

今まで来日のはなしが無かったわけでも無いんですが、幻に終わっていました。そんなあきらめていたあの人がなんと初来日、ライヴを行うとのニュース、今、見とかんといつまた見られるやらわからんということで、チケット取りましたよ、と云ってもわりあいチケットぴあですんなり取れましたけど…。なんかすぐ入手困難にならないというのが複雑な心境ですが…。



そしてやってきましたライヴ当日、平成23年4月13日、場所はお台場、zepp東京、うきうきしながら入場待ちの列へ。今日のライヴはワンドリンクを頼むライヴハウスのようなスタイル、友人に頼んで持ってきてもらい、やっぱしバーボンを飲むのが気分だべぇ~、と思いましたが、車で来ていたので、なぜか三ツ矢サイダーを飲みながら、今や遅しと待って待って待って待ってジリジリ、あ~もう早よ~して~な~も~ってな感じで待っとりました。

そしていよいよバックミュージシャンの演奏が最初に始まり、ローディの兄ちゃんのあおりmcが叫ばれたあと、御大ジョニー師匠の登場であります。「どんな感じやろかいな~、そのステージングは~」と舞台を一心に見つめていると、さっきのローディ兄ちゃんが介添えして出てきた、おじいちゃん が………。

「うっわ~めっさじじじじじじじじいになっとるやんけ~~~~」と大爆笑。「せ、せ、背中が曲がってもうてる~」…このへんなぜか暮らしたこともないくせに河内弁になっとるのは笑ってゆるしてちょーだい。そしてステージ中央に据え付けられた椅子へ。

でもでもでもですね、ギターを弾き始めたらやっぱりやっぱりやっぱりかっこいいんであります。昔のように血管が浮き出るようなきばった唄い方はできないけど、やっぱりそのプレイは憧れの人の素晴らしい音を出してくるんです。

そして中盤、マディの名曲「Got my mojo workin’」では客席と一体となったコールアンドレスポンス、そのタイトルを大声で叫んでおりました。そしてアルバムで聴いた名曲の数々、「It’s all over now」や
ディランの「Highway 61 revisited」が、あ~も~たまらん!

アンコールを含め、怒涛の一時間半、いや~ほんとよかった、見といてよかった。ちょっと短い気もするけど、いや云うまい、もはやこの人は、古今亭志ん生の領域なのだから、そこにいるだけでいいんです。なんなら寝ちゃったとしても(うそ、やっぱりギターを弾かなかったら怒るでしょう、芸人風に云うと盛りました。)あのプレイを聴けたからホントしあわせ。 ありがとねジョニー師匠。

しかしライヴを観たのはほんと久しぶり、あの音のでかさに、その夜、耳鳴りに困って会話が普通にできないのには弱りました。

映画/ライブ]2011年4月18日