雑記

今年も師走に突入しました。

あ~忙し忙し!、と関西的ノリであいさつするこの季節、皆さんは如何お過ごしでしょうか?平成29年もいよいよ師走の最終月に突入しましたね。年齢を重ねるごとに早さが身に染みるようなのは共通する想いでありましょうが、(お若い方にはない感覚かもしれませんね)やはり今年も
あっという間に過ぎていってしまいました。

来年の具体的な目標を立ててそれに向かって仕事をしていかないと、またあっという間に一年が過ぎていってしまうのはわかっています。でもぐずぐずいつもしてきた怠惰な自分はなかなか重い腰を上げないで今まできました。ですが50代の坂を越して終わりどきを意識した仕事をしていかないとまたまた惰性で過ぎていってしまう危機感も出てきています。

この業界は70代、80代でもバリバリ現役の先輩方たくさんおられますので、私なども今まで駆け出しの若僧の気分でいられたのですが、世間一般の常識では50代と云えば定年を見据えなければいけない年齢、ですから駆け回る仕事は同じでも、そこにどこかしら次の世代に繋げるような意識を持っていなければいけないようになっているのかなと思っています。

具体的な目標としては、後々残って皆さんの噂話にも上るような企画展を行うことかなと思っています。テーマを決めてその品物を集めるというのはもしかしたら一年では難しいかもしれませんが、少なくとも企画を考えておかなければ、日々のルーティンに流されるだけの怠惰な一年に堕してしまいます。

ということで来年は古童の企画展というアイデアに目鼻を付けて、それに向かって邁進する一年にしたいなと考えております。色んな意味でとても困難な道のりではありますが、こんな面白いやつがいたんだよ!と云って頂けるような、そんな面白い企画を考えております。

と書いてしまえば考えざるをえないところへ追い込まれる、という尻に火をあえてつけるようなことで奮い立たせております。どうぞご期待ください!(ホントにこんなこと書いて大丈夫か~と云ってるもうひとりの私がおりますが・・)

日常]2017年12月4日

鉄工島フェス

今からさること約ひと月前、「鉄工島フェス」という催し物がございました。2017年9月30日~10月1日の2日間、京浜島という人工島にある須田鉄工所を中心にその周辺に、映画や音楽、アートでこの地域を活性化して、生まれ変わらせるためのプロジェクトの一環としてのフェスであったようです。
そもそも自分がこのフェスに赴いたきっかけは、ある方のドローイング作品の完成除幕式を兼ねていたからなのでした。
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数か月前のこと、仕事の合間に何気なくパソコンの前でTwitterだったかな?を見ていた時、その名前が目に飛び込んできました。・・根本敬・・その人を知ったのは自分がまだ19~20才のころ、当時月刊誌であった「ビックリハウス」の中に掲載されていた漫画が最初でした。漫画は「村田の傘地蔵」だったかな。ご存知無い方には説明がないとなんのこっちゃな話しではありますが、昔話の傘地蔵、その物語を特殊に解釈、恩返しの裏側の舞台を描いていてなんとも爽快であった想いがありました。そう氏は特殊漫画家であったのです。漫画家ではなく特殊漫画家・・この肩書は後々に知ったのですが、乙に澄ましたような大人の偽善的な営みを暴く、傍若無人な子供のようなアウトロー、そんな人でありました。

ひねくれたり、斜に構えてうがったものの見方をしていた(今でもそんなもんですが・・)自分の、そんな思いを代弁してくれたような、シンパシーを根本さんに感じたのでありました。

それから折に触れ、氏の著作を買い、むさぼるように読んだものでした。漫画という表現に収まらない、哲学者のフィールドワークのようなルポルタージュ、学生時代に遭遇したこれまた特殊なまぬけな修羅の群れたち、興味を持って近づいた人たちの懐に入りその深層を探査していくウィリアムバロウズ的探究心。いい顔のおやじたちを探し、過剰にごり押ししてくるレコードと云う名のお節介を世に紹介する幻の名盤解放同盟、その他書ききれないほどの世の間抜けたちの(この間抜けというキーワードを単なる悪口と取っては誤読です。)素顔を暴いていった仕事ぶり、いや仕事ではなく神の悪ふざけに従って運命の波を泳ぐ行為は、くっきりと強烈な印象を私に残してくれました。ヨガの行者は、そんなことが到底出来ない庶民に代わり激烈な修行によって得た神秘体験を平易な言葉で人々に説く、そんなイメージを持ったものでした。

その根本さん云うところ「個人の意思を超えた大きな力に突き動かされて」ピカソの大作ゲルニカと同サイズのドローイングを完成させるという計画が持ち上がったそうなのです。ケント紙に漫画を描く行為は数えきれないほどしてきたことでしょうが、タブローを仕上げる、しかもどえらい大作を描く、これはまったく畑違いで大変なことであったようです。そこでテクニカルアドバイザーとして美術家、会田誠氏が参加、そして鉄工島をアーティストの製作場所としてクリエイティブに生まれ変わらせる目的で立ち上げられたBUCKLE KÔBÔプロジェクトの工房にて製作することになったとのことでした。この辺の詳細は美術手帖誌上でニコ・ニコルソン氏連載の漫画として読むことができると思います。

製作資金の調達方法として今いろんなジャンルでも大いに活用されているクラウドファンディングにて、またSNSでも大いに宣伝をしていったようですが、氏の特殊ぶりは今に始まったことではなく、なかなかに苦戦をされたように聞き及びましたが、自分も大したことは出来ないながら、そこにほんの少額を寄付させて頂きました。ファンとして、また期待するアーティストの応援として初めてこんなことをしてみた自分に少々驚きながら。

はたしてその作品のお披露目、自分は急用で午前中の除幕式には行けなかったものの、午後の作品の前で繰り広げられるライブコンサートを覘くことが何とかできました。作品鑑賞の場としては少々難しいところ、でもお祭り騒ぎ的な盛り上がりはとても愉しく見ることが出来ました。作品は今まで漫画で見てきたキャラクターがあちこちに踊り、力強い筆致で極彩色の線が走り、あぁ~完成したのだなと安心しました。今まで知らなかったけれど好きなタイプのバンドも出演し満足して会場を後にしました。ちなみにあちこちで現代美術の展示や映像作品の上映、音楽を茶を融合したパフォーマンスなど、あちこちで派手に盛り上がっていたようでした。
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さて会場を後にしようとしたところ、一角で根本さんの、レコードジャケットを下敷きにしたドローイング作品を集めた本「ブラックアンドブルー」の本が販売されておりました。しかもサイン本ですって!(この辺多分にミーハー根性丸出し)、これをここで買う事も小さな寄付になるかな、なんて思いをあり一冊買い求めたところ、スタッフの人が根本さんの名を呼ぶではありませんか。サインしてある本を売ってるのかと思ったら、その場でサインしてくれるとのことで、すんなり憧れの人が目の前にやってきたのでした。

「せっかくだから一緒に写真もどーですか~!」なんて自分では恥ずかしくてなかなか言えない一言を代わりに言ってくれたお姉さん、ありがとう!臆面もなくいっしょに写った私のニヤケ顔。「あぁ~あなたの本を昔から好きで読んでいたのですよ。タケオの世界も怪人無礼講ララバイも生きるシリーズも!下世話的フィールドワークであるディープコリアも因果鉄道の旅も!」なんて心の中で想いながら・・。
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云い忘れてましたがこの作品、タイトルは樹海と云います。そしてゆっくり鑑賞できる場として市ヶ谷の現代美術の画廊であるミズマアートギャラリーで12月13日~から観ることが出来るそうです。詳細はこちらへ→http://mizuma-art.co.jp/exhibition/index.html

展覧会]2017年11月6日

遅めの夏休みIN台湾 エピローグ

エピローグってあーた!、そんな御大層なもんか~い!、とツッコミが入りそうなこのブログ、でもやっぱり台湾編は書いとかなきゃです。

呑んで食って観て歩いての台湾、流石に疲れてここらで癒しを求めて温泉にやってまいりました。台湾の温泉はグッとリーズナブルで地元の人も入る水着着用のスパリゾート的なものと、日式と表記される裸で入る日本の温泉スタイルとありますが、後者の方がとても高い!だもんで調べて前者の地元式の方に入りに行ったんですね。すると入り口の門番のようなおばあさんに水着をチェックされます。そして何故か理由がわからないけど「この水着じゃダメ!」と云われてしまいます。別に奇をてらったものじゃなく普通の海パンなんですが、向うも英語がしゃべれない、こっちも片言くらいでは意思の疎通が細かいところは難しい!入口付近には海パンを持参しない人のための水着売り場もあるんですが、そこで売ってる水着と持参した自分の水着の差がわからない。売ってるちょーダサい水着を高い金出して買うのもばかばかしくて、あきらめて日式温泉に向かいました。

途中の川の水も温泉です。
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流石にお風呂は写せないので建物の外観だけ。
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洞窟を刳り抜いた岩風呂のような感じ、露天じゃないので解放感はありませんが、なかなかお湯は気持ちがいいですね。これは日本の温泉と同じです。

さてリフレッシュして今度は、街中の美術館へ。ここの現代美術事情は詳しくは知らないのですが、以前日本でヤゲオ美術財団のコレクションを観たことがありました。意外と云うと失礼ながら世界中の作家と共に中国、台湾のアーティストのコレクションも充実しており、市場は日本よりもずっと元気な印象を持ちました。さて今日行ったのは台北當代藝術館です。もともと学校のような建物をそのまま展示スペースにしてしまったところで、企画展覧会「光・合作用」と題した催し物が開催中でありました。

入り口のオブジェ
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中の作品については撮影不可ですので可能なものをパチリ
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別棟でデザイン館もあります。入り口でハシャぐ嫁(検閲に引っ掛かり顔出しNG)
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今回の展覧会は特にテーマがLGBTの人々にスポットを当てていて、作品もゲイカルチャーを始めいろんなエロスとタナトス、抑圧と反抗といったような作品が多かったように思います。彼の地ではまだまだ解放されているわけではなさそうで、特に抑圧の側面が目につきました。

それにしても台湾はリノベブームらしく、古い建物を安価に取得して出来るだけ再利用し、中では服やおしゃれな雑貨など売るお店がものすごく多いようでした。地方に行けばまた別の面が見えるのかもしれませんが、日本風に云えば昭和の街並みが残されていてどこか懐かしい街並みが愉しめます。戦後の闇市のような場所もまだまだそこかしこに見られますしね。

そうこうするうちに日も暮れて、台北最後の夜はここ
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めっちゃ入りにくいお店、でも歴史ある建物のようで、その昔軍事政権時代の戒厳令が敷かれていたころ、夜になると民主化運動の闘士たちが集まっていた店だそう。
中はこんな感じ
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ここでも腹がはち切れんばかりに食いまくりました。画像はひとつだけ、ダックの半身揚げ、いや~美味ぇ~こと、ビールがすすむわ~。
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久しぶりの海外旅行、でも台湾ならばほんと週末に気軽にちょっくら行ってくるというのも大いにありな場所でした。日本に比べてルーズだったり、きれいじゃない場所もあったりしますが、日本式を当てはめてちゃいけない、郷に入っては郷に従えのことば通りありのままを愉しまなきゃもったいないでしょう。特にスタイリッシュなレストランじゃなく、そこらのおっちゃんが食ってる粥や麺線(日本の素麺のような柔らかいあんかけ麺)なんかを食べているのが自分には合ってるな~という感じの旅行でした。

えっ?骨董は?って、それは忘れてました。(あったとしても日本より元気な分、高いんですよね~)

旅行]2017年10月15日

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