雑記

台風の季節です。

ここのところ台風が続けてきたせいで各地で大雨が降ったり、土砂崩れ、川の氾濫など穏やかならぬことが起きてしまいました。岩手県や北海道では死者も出てしまったようでなんとも言葉がありません。被災された方には心からお見舞い申し上げます。どうぞ平穏な日常に一日でも早くお戻りになれるようお祈りしております。

昨今の台風の被害の拡大の原因は詳しくは知らないのですが、海水温が高いことで台風の勢力がとても強く長く続くようですね。それはとりもなおさず温暖化の影響なのかもしれません。今後人口の多い国がますます工業生産の過程で出るCO2を増やしていくとなると、ちょっと空恐ろしい感じがしてきます。誰しもが豊かで満たされた生活を望んでいけば、ますます歯止めが効かないような状態になるかもしれません。

ひとりひとりが出来ることは多寡が知れているものですが、それでも少しでもエネルギーを浪費しないことを心掛けるしかないでしょうね。もともとエアコンは極力使わないようにしてきたのですが、そうなると熱中症などの心配も出てくるということでなんとも八方ふさがりな感じです。

東京は自然が少ないとは云われますが、実は街中に緑が多いことも知られています。ヒートアイランドを少しでもさますには緑をもっと増やすのもいいかもしれません。私の家も狭いながら緑を植えて愉しんでいますが、引き続きいろんなものを植えていきたいと思います。柿の木がもっと伸びてくれると日陰も出来ていいのですが・・。

あの大震災の直後はあれほど節電と叫んでいたのに、最近はあまり聞きませんしなんとなく風化のようなものを感じますが、いまだに苦しんでおられる方のことを少しでも思い出し、我が身を振り返ることが一番重要なことでしょうか。

ニュース]2016年8月31日

アスリートの引退

毎日暑い日が続きますね~、でもじわじわと台風などの影響で雨も凄かったりして、少しづつ季節の移り変わりを感じます。夜など耳を澄ますと夏の終わりを思わせる虫の声などがかすかにですが聞こえてきます。とは云えまだ8月、くれぐれも熱中症にはご注意を!

さて9月に入ってからはパラリンピックがまだありますが、リオオリンピックはそろそろ終盤、今回メダル獲得数が特に柔道やレスリングでロンドンと比較して大幅に増えたようで、活躍に見入った方も多かったと思います。特にレスリング、伊調 馨選手の四連覇なども凄いことだし、初出場で金を獲得した土性選手や川井選手ののびのびとした試合と、優勝後の栄監督とのお約束パフォーマンスも輝きを放っていましたね。

吉田沙保里選手の銀メダルも素晴らしい成績ではあるのですが、ご本人の感覚としては公式戦の敗北ということで相当なショックであったかと思います。勝ち続けることの困難さ、精神と身体とのバランスをピークに持って行ってはじめて偉業が達成できるのでしょう。運も才能なんて軽く云ったりしますが、その運を享受できる位置に上っていることの大変さは筆舌に尽くしがたいものと思います。そしてまず何よりも勝ちたい意欲を持ち続けることが一番の難しい課題になりますね。

ご本人は今の段階で正式に発表はしていないものの引退を示唆されているようです。体操の内村航平選手などもそうかと思うのですが、まさにやりつくした感があるのではないでしょうか。今はただただ身体を休め、リラックスして次の人生のステージに上がる準備の期間として貰いたいと余計なお世話ですがそう思います。

われわれ観衆はまた次の選手の活躍を大いに楽しませて貰いたいと思っています。中にはやいのやいの云いたがる人もいるかもしれませんが、結果だけを見て文句をつけるなど野暮なこと、選手ご本人の達成感や満足感こそ大事なのだから、結果に対してインタヴューなどで「応援してしてくれた人にすまない、申し訳ない」などと謝罪の言葉など本当に聞きたくないし、またその必要もありません。そう云わせる風土の悪しき部分を払拭していかなければ委縮したスポーツ社会のままになってしまいます。

華々しい活躍で引退の花道を飾るというのはそれはそれは理想的なことではありますが、敗北を抱きしめておのれの限界を知るというのも実に人間的で愛すべき状況のようにも思います。ついこの間無くなってしまったウルフこと横綱千代の富士、九重親方も若い頃自分が引導を渡した貴ノ花の子息、貴乃花親方に敗れて限界を知らされたというエピソードはドラマチックで象徴的でありますが、このように若い好敵手に敗れていくのも実に自然なことではあります。

さてわれわれ骨董や稼業の人間は実に引退も具体的な勝ち負けもなく、各々が勝手に商いをしていくだけのわかりにくく不可思議な世界ではありますが、何年もやってきてコツのようなものがあると思えるのは、実に当たり前でシンプルなこと、すなわち自分の商っているものがどれだけ好きかの一点であります。それはおのれの感じる心を売ることですから、この矜持を捨てた時に負けが確定してしまうのでありますね。そういう意味で云えば一生負けない(勝利かどうかはともかく)商売であります。

アスリートの引退はいつか来るもの、しかし引退してからの人生もまた長く大変な戦いの連続、その闘いを愉しめるかどうかが試される道のりが待っているのです。

ちなみに私は愉しくのんびりやらせてもらっています。それは一にも二にも家内に感謝であります。

ニュース]2016年8月21日

「ポール・スミス」展を観てきた

毎日暑い日が続いておりますね、当たり前と云えばその通りなんですが、先日は39度越えをした地域もあったようで、どうかくれぐれも熱中症にはご注意ください。塩分やミネラルも水分と合わせて取らんといかんのだそうで、私は梅干、そして先日秋田出張の帰り、山形の海沿いで買った天然にがりをなめつつ日々を過ごしております。

さて8月というのはわりと仕事が暇になる時期、俗に二八は商売にむかないなんて云われますが、この時期は何となく美術館巡りが多くなるでしょうか。現在開催中の上野の森美術館の「ポール・スミス」展 HELLO MY NAME IS PAUL SMITH を観に行ってきました。
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会場は夏休みというのもあってかお若い学生さんがかなり多かったよう、それも皆おしゃれには一家言ありそうな人が来ておられました。入り口でピンクのイヤーフォンがプレゼントされておりましてそれを受け取り早速中へ。会場内は撮影OKなので、特にインスタグラムにアップしようとする人も多いのでしょう、バシバシシャッターを切りまくっておりました。最初はポールお気に入りの写真や版画のフレームが足元から天井付近までびっしりと掲げられたコーナー。広告、古い版画、有名人のポートレート、動物、子供、建築物、風景とそれはそれはすごいヴォリュームでした。映像でもインスピレーションをを受けたものが現代美術のビデオ作品のように流されています。

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そしてオフィスの氾濫するおもちゃや骨董品、愉しいグッズの数々、次の画像はアトリエ、裂帖やパソコンが置かれて仕事場の様子が再現されています。

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ミニやバイクメーカートライアンフとのコラボ

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こんな現代美術作品もあった。

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そして過去デザインされた服の数々。

そのむかし、サラリーマン時代はほぼ毎日スーツを着用していたので、ポールスミス製のスーツやシャツ、ネクタイにはお世話になっていました。当時から他のブランドにはあまりない色の遊び心の秘密はこんなところにあったんだなと得心した展覧会でした。

なかなかに愉しく、あまりこの手の展覧会は少ないんじゃないでしょうか。美術系の展覧会に行くことがほとんどの人にもたまにはこんな催しも面白いものと思いますよ。

THANK YOU! PAUL  HELLO GOODBYE!
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展覧会]2016年8月13日

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