春の研修旅行報告・その2
その1を書いてからまたまた時間が空いちゃいましたが、岡山のお仕事と研修旅行の続きです。
岡山のいろいろな方々のお骨折りを頂いて、今回瀬戸大橋のたもとのとても眺めのいいホテルで交換会を行うことができました。重ねて皆さん本当にお世話になりました。窓からの眺望はこんな感じ。
その夜はたっぷりと地元の美味しいものとお酒を頂いたのはいつものごとく云うまでもありませんな。
さて研修旅行は3日目、今日は実際の旧跡を巡っていきます。まず最初に安養寺。経塚が発見されたことで有名になりましたね。瓦経や鏡など出土品が宝物館に安置されていますので早速見学です。見事な平安仏が並んでいてなんとも圧巻の光景であります。しかも数十体の仏像のほとんどが毘沙門天。単独でも信仰されることの多いほとけさまですが、これほど一か所にもの凄い量がかたまって安置されているのもまたすごいもんでした。想像するに一山にかなりの数の塔頭が存在していたのが、いつのまにか護る人が限られてきてなくなってしまい、こんな風に一か所に本尊が集められたようですね。他に白鳳時代と思われる誕生仏なども素晴らしかったのですが、残念ながら撮影は出来ませんのでここに写真でご紹介はかないません。ぜひとも足を運んでみて確かめて頂ければと思えるいいお寺でした。
そして奈良時代、詔によって各地に建立された国分寺、ここ岡山では備中国分寺ということですが、現在もお寺さんは連綿と続いており立派な塔がありました。
さて今度は倉敷の街中へ。昭和40年代ころのディスカバージャパンという旧国鉄のキャンペーンがあったと思いますが、その象徴のような街だったように記憶しています。いわば民芸がそのまま現代に息づいている街、平成の今もこんな風にきれいな街並みが保存されていて観光客も多いようですね。
大原美術館なども眺めつつ、やはり我々の商売に一番近い存在、倉敷民藝館におじゃまします。
そんなこんなで満喫した後、他のみんなは東京へと帰路につきます。
私は家内と一緒に岡山へもう一泊。(これは仕事にかこつけての家内への福利厚生みたいな側面もありますな)、やはりその夜は美味しい旅寿司を堪能しつつぐったりと就寝。
あくる日は最終日。レンタカーで対岸の四国高松へ、写真はうっかり撮り忘れたのですが(撮り忘れたと云うよりはその暇がなかった、なにしろ人気店だからさっさと食べないと後ろの人ににらまれそう・・)讃岐うどんとてんぷらをたっぷりと頂きました。関東でもなんとか知られるようになった、いわゆるセルフ湯がきシステム。特にまごつくことなく美味い出汁まで飲み干して店を後にします。
さて讃岐に行ったら金毘羅さんに参らないわけにはいかんでしょうね。海上交通、商売の神さまですから。しかしこの階段がシャレにならんくらい長い!長い!日ごろ運動不足の老体にはこたえるー。
しっかりと商売繁盛をお祈りしてきました。
骨董屋商売を始めてそろそろ20年くらいになるんですが、その前には画商のまねごとのようなこともしていましたので、絵画の美術館もたまには行くことがあります。前から行ってみたかった丸亀の駅前にドドーンと不似合いに建っている、猪熊弦一郎現代美術館へ。
抽象美術の大家で有名ですが、云っちゃ失礼ですがこんな田舎にこんな現代美術専門美術館があるなんて・・。好きなマチエールの作品が並んでいる広々とした空間はまー気持ちがいい!
なかにはこんな弦さんが集めたであろうおもちゃが展示してあってこれも愉しい!
たっぷり長々と書きましたが、要は穏やかな気候に恵まれた美味と歴史と美術をたっぷりと堪能させてもらいました。
また行くよ~・・おわり
[旅行]2016年5月5日