雑記

秋の花を活けませんか

 涼しくなってきましたね、高原や山間部にお住まいならばもう朝などストーブを焚いているといった方も多いのではないでしょうか。そこはかとなくもの寂しい季節ではありますが、それだけにまた夕方の飲み屋さんの灯りが恋しくありがたい季節でもあります。まあわたしの場合、一年中そんなことを云っとるわけですが・・。でも美味いものが増えてお店で注文するのも悩ましく楽しいですね、ついつい酒量も増えてしまうというものです。

 さて秋は美しい野花が咲き誇る季節でもあります。弊店でもひさしぶりに壺に秋草を活けてみました。教わったこともなく、全くの我流の投げ入れですが、それはそれ、自分たちで愉しむのにさして都合もわるくなかろうと、飾っています。花は竜胆に吾亦紅、あともうひとつは名前を失念してしまいました。花器は鎌倉時代の越前古窯の壺。口縁のない欠け壺ですが、それだけにまた花器にはちょうどお誂えむきでしょうか。

 まだまだいっぱいきれいなものが咲いていますよ、桔梗や鶏頭、ススキに菊、もっともっと身近に花を感じて頂きたいなと思っています。古陶磁はそんな花をしっかりと受け止めてくれる度量があります。

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日常]2013年9月24日

西荻骨董好きまつりに参加します。

お世話になります、古童の家内です。
ただいま関東は台風接近中、昨夜は雨が勢いよく窓を叩き付ける音に何度も目を覚ましました。店主はといえば、そんな状況をものともせず隣で高いびき!その図太さを分けてもらいたい、繊細なワタクシでございます…。

すみません、繊細というのは話を盛ってしまいましたが、これからご紹介するイベントは掛け値なく素敵なものですよ!

来月、10月12日(土)、13日(日)に西荻窪・井荻會館にて開催される西荻骨董好きまつりに参加いたします。古童は12日(土)のみの出展になりますが、両日とも愉しいお品と出会える良い機会と思いますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

個人的な話で恐縮ですが、西荻窪は独身時代、6年ほど住んでいた大好きな街です。その当時からアンティーク・骨董の街として有名でしたが、その時はまさか自分が骨董屋の嫁になるとは思わず、戎の外テーブルで、ハンサム食堂の二階で、今は無きはるばる亭のカウンターで、日々呑んだくれていたものです…しみじみ。

骨董屋巡りがてらおいでいただくのも楽しいと思いますし、西荻窪には上記のような良い飲み屋さんも多いので、帰りに一杯としゃれこむのもまた一興かと。とにもかくにも当日、皆様のおいでをお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします!

nishiogi

◆第29回 西荻骨董好きまつり
開催日時:2013年10月12日(土)、13日(日)
     午前9時30分~午後5時
会場:井荻會館/杉並区西荻窪4-35-9
HP:http://kottosuki.digiweb.jp/

イベント]2013年9月15日

古都、奈良に行ってきました。

 相変わらずの奈良、なんてどっかのコピーのようですが、まあいつものお仕事で奈良に行ってきました。相変わらず右往左往してジタバタやっております。まだまだ古都も暑い、暑い、9月とは云え残暑の厳しい気候で、もういい加減うんざりしてきますね。そろそろ涼しいという感覚が欲しいところです。それでも夜になれば、涼しくなって虫の声が賑やかになってきてはいますが・・・。IMG_0652

 夜、食事が終わってひとり、ぶらぶらとホテルまで戻ってきたところ、途中でパチリとおさめた興福寺五重塔。世の中が目まぐるしく変化し、また具体的に困窮の憂き目にもあってきたこの古都の寺院は、天平の至宝を静かに守りつつ今日も当たり前に存在し続けています。ゆるぎないその姿を酔眼で仰ぎ見て、何と云うか襟を正したい気分になりました。日々仕事をする中で、小さな事やつまらない事で何かと立ち止まってしまう自分のだらしなさ、が少し恥ずかしく思われます。

 しっかりと両の足で立って日々の仕事をこなし、もっともっと自信をもって対峙できるようにしたい、そう感じた旅先の夜でした。な~~~んて云いながら、風呂上がりの一杯はたまらんな~と能天気な私はのたまうのでありました。

日常]2013年9月14日

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