雑記

青花の会 骨董祭 2017 に出店いたします。

まだ5月というのにずいぶんとまた暑い日ですね、今日は・・。4月の目白コレクションでは初めて出させて頂いた催事で、とても愉しく大勢のお客様とお話しができました。本当にありがとうございました。

さてそこからあまり隔たっているわけでもないのですが、6月にまた催事へ出店させて頂きます。新潮社青花の会主催「青花の会 骨董祭 2017」です。昨年始まったばかりのイベントですが、出店者の皆さんが気合の入った品々を出品されることもあって評判が高いものになっていますね。弊店は昨年は参加しておりませんが、今年初めて参加させて頂きます。
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新潮社から刊行されている会員限定季刊誌「工芸青花」。そこにはいろんな著名な方の文章が掲載され、また特集ごとに見事なコレクションが披露されていたりと、立派な装丁と共にとても愉しめる内容になっています。その工芸青花の主催の骨董祭がこれで、今年は全部で35店舗が神楽坂の各地会場に分かれて出店しております。

詳細は別途ウェブページをご覧頂くとして、弊店はその中のセッションハウスガーデン(新宿区矢来町158)という建物の2階のスペースで皆さまをお待ちしております。通常の出店店舗は5会場、そしてそこにプラスして企画展の「工芸と私」と題して青柳恵介さんを始め著名人のコレクションが展示販売されるとのことで、全部で6会場で開催されます。

昨今この骨董祭企画自体はとても数多く開催されていて、いずれにも通っておられるファンの方も多いとは思います。ただどうしても没個性的になりがちな催事をどうにか新しい切り口で盛り上げていきたいとのことで、今回は青花の会会員と招待状をお持ちの方々のみの内覧会が6月9日(金)の17~20時に行われます。各店これぞと思い入れのあるお品を用意していますし、3日目のお勧めの品(内覧会では出ないものを別途用意しております)を用意しておりますので、毎日来てもお愉しみ頂けるような工夫もなされています。

今回初めてのことでしょうが、展覧会冊子も作られて各店のお勧め商品が掲載されております。この冊子もセンスのいい装丁でお店の紹介が載っているのと、今回の骨董祭のお世話役を全面的にやって下さっている青山の大塚美術、大塚潔さん、そして数々のお弟子さんを育ててこられた斯界の先輩、甍堂の青井義夫さん、お二人の対談も掲載されているのが嬉しいところです。

我々も素乃會というユニットを結成して活動していますが、そこで勉強会報告書を刊行して、先日出来た我谷盆の報告書で第3号。記念すべき第1号は青井さんのお持ちの想い出の品々についてのレクチャーをお願いしたのが最初でした。各号で語られる諸先輩の生のお教えはたくさんの書物を読むより、またガラス越しによそよそしく名品を眺めるよりはるかに身に付く貴重なお話しでした。この青花の会冊子でもお二人のご苦労されたエピソードや、若き美術商たちに望むことなど、限られた紙面ながら、なかなか聴けないことが書かれています。
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各店舗SNSなどでも出品商品を随時掲載し広告宣伝に努めていて、そちらもこまめにチャックして頂ければと思います。青花の会についての詳細な情報はこちらのホームページをご覧になってください。→http://www.kogei-seika.jp/seikafes/2017.html

今回ご注意頂きたいのは、内覧会がありますので、青花の会出品と宣伝させて頂いたものもそこで販売終了する可能性をご了承ください。初日10日にお越し頂いたときにも御売約済みのものもありますので、もし内覧会をご覧頂くご希望があれば各店舗、招待状を持っておりますのでご用命ください。ただし数に限りがありますし、すでにお渡しする約束をされているお客様以外にはお配りする余裕が無いという店舗もあるかと思いますので、その点お含みおきください。

また冊子についても同様でご希望の方には差し上げますが、こちらも数に限りがあります。弊店でもご来店頂いた方と弊店のお客様中心で差し上げております。

さて蓋を開けてみないとわからない催事はドキドキ不安なところもあるのは事実ですが、それ以上にいろんなお客様とお話しが出来る愉しみが大きいですね。どうぞお時間を見つけて足を運んでみてください。きっと愉しいお品を目にすることが出来ると思いますから。会場でお待ちしております。

なお弊店のインスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/kodou1963/
ツイッターはこちら→https://twitter.com/g_kodou

SNSでも出品商品のお知らせを随時しておりますのでどうぞご覧になってください。

ニュース]2017年5月30日

横尾忠則 HANGA JUNGLE

世の中はゴールデンウィークということで、あちこちの行楽地には人、ひと、ヒトが溢れ返っておりましたね。混雑する人混みがあんまり得意ではない私としては、この時期はいつも家に引きこもっております。地方に出かけても道路の渋滞にはまりこんでしまうのはちとツライ。しかし今日はそれも終わって月曜日、休み明けに調子が戻らず物憂い人たちも多いことでしょうが、穏やかなで気持ちのいい晴天ではあります。

先日は国分寺からもわりと近い町田にあります、市立国際版画美術館へと行ってまいりました。ゴールデンウィーク中とはいえ郊外の美術館ですから、それほどの混雑もなく静かに鑑賞することのできる気持ちのいいスペースです。公園が隣接していて、そちらの散策もなかなかいい場所です。
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横尾忠則さんは今も旺盛な製作を行っておられる方でしょうが、その横尾さんの版画に焦点を当てた大回顧展になります。ご本人曰く「もうやらない」ということらしいですが、なるほどそれくらいヴォリュームのある量の版画がジャングルを思い思いに埋め尽くす樹々のようにどっさりと展示されておりました。

私の横尾さんのイメージは状況劇場のポスターや、TBSテレビの番組「寺内貫太郎一家」や「ムー一族」などのタイトルバックが最初でありました。けばけばしくキツイ色使いの、いやでも擦り込まれてしまうような強烈なイメージのものでしたね。特に私は小学校高学年の時に観ていたテラカンの不思議な演出から醸されるミョウな空気と、番組冒頭のくっきりと描かれた皺がやたら目立つリアルな似顔絵とそこにカブるポップアート的ドギツイカラーのとりこになり、欠かさず観ていたものでした。横尾さんも謎の居酒屋常連客の役で出演されておられました。

それらは版画のお仕事とは違うもののようなので、シワシワグロテスクのきんばあちゃん(悠木千帆、現樹々希林さん)の顔は観られなかったのですが、その時々のご自分のブームがあるようで、滝やら南国やら過去の名画のコラージュ的作品やら、そしてエロティックなモチーフを使用したものまで様々に変化していく作家の変遷がわかるような構成でまさにこれもジャングルなのです。
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あまりに有名なポスターはここでは載せていませんが(昔から親しんでいたので当たり前になってしまい撮り忘れたのがほんと)、なにしろ私的流用に限っては撮影が許可されているのでこうして画像を掲載しながら書けるのはわかりやすくていいですね。もしかするとこうした画像の流用がブログの文章やSNSによっての拡散していくことがまた大いなる作品のインスタレーションの一部なのかもしれませんな。それこそ版画が同じものをたくさん刷っていく複製美術であれば、無限に広がっていくインターネット版画の世界はとてつもなく面白い現象ではあります。自分でわざわざ刷らなくとも勝手に増殖をしていく植物のよう!、あっこれが我が物顔に増えていく樹々の住み家、ジャングルなのでありますね。

6月の18日まで開催されているのでご興味ある方はぜひ。詳細は→http://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2017-333

たっぷりと堪能したあとはジャングルならぬ海からの贈り物、ゲソ揚げでチューハイを一杯であります。
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展覧会]2017年5月8日