前回、台風が来て雨が凄かったとの話題を書いたのですが、その次の文章にこんな大変なことを書かなければいけないのかと思うと胸が痛みます。広島で起きた雨による土砂崩れ被害で大変な不幸に見舞われた方々、心よりご冥福をお祈り申し上げます。なかでもお子さんが亡くなられたり、救出活動中に亡くなられた方もいらっしゃったようで本当に痛ましい出来事でした。まだ行方不明の方もいらっしゃるので、少しでも早く救出され復旧に向かうことをお祈りいたします。
さて自然の脅威に対して人間にはなすすべがない状態ではありますが、こんな激しい気候になったのはやはり人間サイドに原因のひとつがあるのかもしれません。便利な生活、快適な毎日、夏でも涼しい、冬でも暖かい、いいことずくめのように思えることが、やはりどこか自然に反して造られた虚構の世界のように感じてしまう、それはこんな事件をきっかけに気づかされるように思います。
客観的に見ているような自分もその便利さを享受しているのはもちろんです。こうしてパソコンの前でブログを書いていることなど、その最たるものでしょうね。具体的にどうしていけばいいのか、その明確な答えは自分にはわかりませんが、始められるのは慎んで生きていく、と云うことでしょうか。
人間は思い上がるもの、勘違いする生きものだから、そのことに気づき心に留めて、慎んでいかなくてはいけない、と書いていたのは池波正太郎さんでしたが、まったくそのように自分も考えています。なかなかそうは云っても行うは難し、でも心の片隅に少しでもそのことがあるだけでも違ってくるように思います。
[日常]2014年8月21日
ものすごい台風でしたねぇ~、この台風11号のおかげで四国や三重で浸水被害など数々影響がありました。私の住んでいる国分寺は雨はすごかったんですが、さしたることもなく平常通りでした。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
さて台風一過の今日はいつもの暑さに戻りましたね。またまた熱中症に注意しなけりゃいかん日々が続きそうです。私といえば否応なく夏休み状態と云うところ、あちこと探そうにも皆さんお休みモードでなかなか商売にならない季節です。こんな時にはいっそあきらめて美術館巡りが個人的にはお勧めです。何しろ涼しい!、そして静か、好きなものが観られるということで皆さんにもお勧めします。
そしていちばんなのは冷えたビールを頂くことでしょうか、もっとも年がら年中そんなことを云ってますが・・。
[日常]2014年8月11日
毎日お暑うございます。こんな時は無理をせずのんびりと構えることが肝要であろうと、毎日のんびりしております。サボっているとも云えますが、まあいいんでしょう、夏ですからね・・。
さて先日は東博に件の展覧会を観に行ってきました。昨今の中国美術ブームはある種の危うさを孕みつつ、でも大きなうねりで私たち日本の業界にも多大な影響を与え続けています。そんなにわかブームのはるか昔から一級品のものは世界中でコレクションされていたわけですから、騒ぎ立てるほどのことではない、とのご意見もありましょうが、そのブームを無視しては業界が成り立たないんではないかと思われるほどの勢いがあるのは事実です。
そんな生々しい経済的なことはさておいて、今まであまり馴染みのなかった分野のトップクラスを観るのは何にせよ勉強になるもの、招待券を頂いたのいい機会に観に行ったわけです。さてさて確かに陶磁、漆工、金工、玉類、書、絵画など様々なものが、それもすごいレベルのものが観られましたねぇ~。
永い永い歴史のなかで日本には実に多くの中国美術が請来されてきているわけですが、それでもまだこんなに本国には残っているわけですね。皆さんこの展覧会のお目当ては、例の翡翠の白菜のようで、そのお品の展示期間は入場制限があったほどの盛況だったようですね。私が観に行ったときはそれも終わって、ややのんびりしているようでした。と云っても平日の昼間にあれだけの人の数ですから大したもんです。
こうして観に行ってきてしみじみ想うのはつまり、いいものは例え知らないジャンルでも良さを訴えてくる力がある!ってことですね。心情的になかなかシンパシーを持つことの少ないこの美術ですが、そんな小さな考えなど吹き飛ばすほど一級品は力を持っています。自分の商売でも同じことが云えるのかもしれません。知らない人にも知ってもらうには、力のある品を美しく見せる、これに尽きるのではないかと思います。もっともっと多くの方にその良さを伝えていかなければならない使命を帯びている一員としては改めて考えさせられた、そんな展覧会でした。
[展覧会]2014年8月6日