雑記

「祈りの道へ 四国遍路と土佐のほとけ」を観てきました

 しばらく御無沙汰しておりましたが、ようやくヒマが出来ましたんで?(あんまりヒマになったわけでもないんですが・・、どっちやねん!)ぼちぼち書いていきます。11月1日より新しい家で暮らし始め、ようやく落ち着いてきたところ、とは云え重たい本との格闘はまだ残っておりますが・・。でも
新しく広めの和室で品ものを飾ってみたらよりよく見えてきたものもあり、「やっぱりいいな、いいな」とひとりご満悦ではあります。座辺で愉しむと云うことの実践をいろんな方と分かち合えればうれしく思います。

 さて時間が出来たので平日のすいている時をねらって美術館巡り再開であります。京王線は多摩センター駅からほど近いところにあります、多摩美術大学美術館で開催中の「祈りの道へ 四国遍路と土佐のほとけ」を観に行ってきました。場所はキラキラの殿堂?サンリオピューロランドのとなりでありますね。まあまあわかりやすくていいんじゃないでしょうか。ただし日曜日は避けるのが賢明のように思います。

 一地方の地味な仏像と思いきゃ、見事な造形の平安仏がずらずらずらと並んでいる様は見事、いかんせん金堂が粗末な作りだったせいか、虫の被害は免れず荒れたものが多いのですが、致し方ないところでしょう。これはこれで秀逸なマチエールであるなと理解するのがいいでしょうね。それにしても抑制された平安のカーブをもつ胴体は素晴らしいですね。また今回の展覧会のメインキャラクターと云いますか、キーヴィジュアルに取り上げられた童顔の観音さまの無心の笑顔、魅かれます。

 知り合いのカメラマン、大屋孝雄さんの撮られた写真も美しい!、壁面にきれいに飾られていました。来年1月の18日、日曜日まで開催されているようです。小規模ながら普段接することができない、土佐という遍路の文化によって醸成された風土のなかで、衆生の苦しみを一身に受け止めてきたほとけたちをご覧になれるとてもよい機会と思います。

 ぜひ出かけてみてください。

 私が観に行った当日は冷たい雨ですが、銀杏の葉が見事な色でした。あたりまえに美しい、あたりまえにありがたい、あたりまえがあたりまえではない、感謝しながらあったかいのをいっぱい!(そこか~い!)
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展覧会]2014年12月1日