雑記

みちのく紀行・その2

 いよいよ今年も最終月、師走になりました。月日の経つのは本当に早いもの、忙しさにかまけているといけませんな、お互い今年の仕事は今年のうちに済ませましょう。

 さて前回の続き、みちのく紀行ですが、かねて行ってみたかった多賀城廃寺跡を訪ねてきました。多賀城は8世紀頃に作られた今で云う県庁と警察を兼ねたようなもの、ほぼ同時期に少し離れた場所に寺院も建立されました。その奈良から平安にかけての国衙や寺院の瓦は昔から文人に好まれ、発掘されたそれを硯に仕立てたものを時々見かけます。美しい文様の軒丸瓦、軒平は重弧文ですが
カリッとした固い焼成のものが多いですね。

 これらを生み出したみちのくに花開いた仏教文化、都で作られたものと違ってどこか武骨で力強い感覚があります。蝦夷(えみし)と呼ばれた彼の地の豪族たちと中央政庁の戦いのなか、ここ多賀城は最前線基地だったのでしょうが、そんな厳しい環境が生み出した産物だったのかもしれません。
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今は公園のようになって憩いの場のようになっていますが、礎石だけは残っていて往時を偲ばせてくれます。すぐ近くには東北歴史博物館もありますので、皆さんも機会があったらお訪ねになってみては如何でしょう。IMG_0687IMG_0689

旅行]2013年12月2日

みちのく紀行・その1

 ついうっかりするとこのブログも更新がおろそかになってしまって、皆さんには飽きられてしまいそうですが、忘れた頃にまた更新しますのでどうぞ気が向いたら覗いてみてください。

 うかうかしているのはいつもなんですが、今年もあとひと月、忙しさにかまけてなかなか、あれもしなきゃ、これもやらなきゃの仕事が片付かないですね。どうも面倒なことを後回しにしてしまうキリギリスタイプ、寒い冬に泣かないようにしたいもんです。

 さてとりとめのない愚痴もどきはさておいて、冬のみちのく路に行ってきました。仕事自体はさっさと終わってさて余った時間はどうすべぇ~と思っていたところ、こういうときは美術館を覗くにかぎるということで、宮城県美術館で開催中の「洲之内徹と現代画廊 昭和を生きた目と精神」を観てきました。

 洲之内さんは独自の視点で昭和という時代を駆け抜けた画商さんです。画商と呼ぶことに抵抗を感じざるを得ませんが、この人ほど「絵好き」を前面に打ち出した人はなかなかいないんじゃないかなと思います。まるで絵と運命を共にするというような、好きになったら命がけ、好きな絵を抱いて死んでも悔いはない的な強烈な人だったようです。彼の言葉に「その人にとっていい絵とはなにか、それはその絵が購うことが不可能ならば盗んででも欲しくなるような絵が本当だ」とあります。小説家を目指したこともあった州之内さんは「気まぐれ美術館」「絵の中の散歩」などの著作で存分に絵好きのエピソードを披露しています。強烈に好きを貫いた氏の言動や評論には賛否両論あったようですが、私個人は「あぁ~いいなぁ~、好きっていいなぁ~」と素直に賛成の諸手を挙げて著作を読んでいました。

 洲之内さんが評価されるのは昭和という時代にとても重要な作家たちを取り上げていたからでしょうか、靉光や松本俊介、萬鉄五郎など多くの作家たちの展覧会を企画していました。私は今回の重要な出品作は海老原喜之助さんの「ポアソニエール」だと思っているのですが、この美しいブルーで彩られた優しげな女性に計り知れないほど癒されたことが
紹介されています。若き日に左翼運動に身を投じ、その後検挙、投獄、そして転向を強いられた挫折感に終生打ちのめされることになるのですが、その虚無感から救ってくれたのが美しい絵たち、とりわけこの作品であったようです。

 今、ひりひりするような政治的な闘争の風というものはない時代です。しかしソフトな管理社会という、ある意味怖い面をもった時代に、もっと真摯に美を渇望し、救いを求めていくという人も多いのではないかとも思います。そんなときに洲之内流の美しいものに身を寄せていくことは、決して自分の仕事にも無関係ではないなと思っていますし、真剣にただただものを観つめる、見るだけでなく、そんなことが自分に課せられているようにも思います。

 自分も絵好きから始まったこの仕事、もう一度原点に返るいい機会になったような気がします。
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旅行]2013年11月29日

栃木県立博物館

強烈な暑さが襲ってきたという感じ、まさしく日本列島は熱波がやってきて、どこもかしこもうだるような暑さですね。夏は暑いほうがいろいろといい!と云ってても参ります。みなさんどうか水分とミネラルを補給してご自愛ください。

さて昨日はちょっと用事がありまして宇都宮までいってきました。用事を済ませ、時間があるので知り合いがなかなか面白いよ~と云ってた栃木県立博物館へぶらっと寄ってきました。やたら広い公園の一角にあるらしく、ほ~なかなかきれいな池もあっていい風情の公園ではないですか、木立を抜けて水鳥が泳ぐ池をわたって建物へ。いやご立派、堂々とした建物でありました。
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 自然科学系の展示もちょっと面白いんですが、ここは参考にするため、縄文時代から見ていきます。前期の土器も出ていますね、そして、おぉ~新潟姫川産と思われる大珠なども出ているんですね、そして弥生、古墳時代。埴輪は随分と立派なものが展示されています。大きな家形埴輪、市松文様の武人埴輪など、やっぱり地方の博物館は面白い!。これで入館250円はリーズナブルです。あと見たかったのは日光男体山遺跡出土、二荒山神社所蔵の鏡や金銅仏だったんですが、こちらは残念ながら複製でした。館内はすこぶる静かで閑散としとりましたな。まあそれはどこの博物館も同じですが・・・。

 そして家路につくわけですが、宇都宮に行ったらこれ!これを買わねば、正嗣(まさし)の餃子。ひとつ食べるともうひとつ食べたくなる、なぜかあとひく、癖になる味ですね。通販でも買えるようですので、ご興味ある方はどうぞ。みんみんと云う有名店もありますが、こちらは通販をやっておられるかは知りませんが、やっぱり美味しいお店です。地元の方はまた通好みの店で好きな餃子を食しておられるかもしれません。

 その晩は当然美味いビールを呑んだのは云うまでもありませんね。
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旅行]2013年8月10日

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